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しっぽふりふり

コンビニ前で拾った暴れん坊猫、ねねの成長記です。

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猫の話ではないのですが。
三年ほど前、水が入ったバケツの中でおぼれかけてたツバメを保護して、一ヶ月間育てて、放鳥したことがあります。
春、家にツバメが巣を作って、やがて雛が生まれたのですが、このあたりを根城にしてるスズメが、ツバメの巣を襲って、雛を落としてしまったようなのです。
卵のうちに落として割ってしまうこともあるようです。
やはり自然界には、縄張り争いってあるんですねー。厳しい世界だ。
仕方ないとはいえ、「スズメめ」と思ったのは確か。

DSC00569.JPG←拾った次の日。
スズメ科だけあって、スズメにそっくりでした。

野鳥の会などのホームページを見ると、ツバメなどは保護してはいけないそうなんですが、バケツの水の中で暴れもせず、何だかぐったりしてた小さな雛を放っておくことも出来ず・・
そのままにしたら死んでしまうものを放っておくのは・・ねえ。

この子、水に使って冷えてたから、多分生きられないだろうと思ってたら、瞬く間に元気になり、覚悟を決めないといけませんでした。
となると、野生で生きられるように育てないといけない。
部屋にビニールシートを敷き詰め、ロープを張って自由に飛べるようにしてやり、生きてる羽虫を取れるように部屋にハエや蚊や羽虫を放し(ぎゃー)、何よりも情が移らないように名前も付けず、身体に手で触れることも禁じました。
ツバメは肉食なので、生餌(ミルワーム)を買って与えましたが、これがうにょうにょ動く気持ち悪いものでした。
虫は嫌いなのです。
が、可愛いツバメのためなので、すぐに平気になりました(笑)

DSC00582.JPG←しばらくすると、すっかりツバメらしくなりました。
こんな近くで、正面からツバメを見たのは初めてです。
ある程度懐いてたので、顔を見ると飛んできて、頭の上に止まったりして、すごく可愛いかった・・




放鳥したのは、一ヶ月ちょっと経った晴れた日。
近所で、巣立ったばかりのツバメが居て、その子たちが飛び回ってたので、このタイミングだと思い、窓から放鳥しました。
仲間だと分かるのか、本当に、この子の所まで飛んで迎えに来てくれたんです。
そして一緒に飛んでくれました。
鳥ってすごいと感動しました。
そして、やはり寂しくて泣きました・・
懐かしい思い出です。


cac04474.JPG
←あんたは野生では生きていけないから、いつまでも家に居るようにね。








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P1000422.JPG

記録的に暑かった去年の夏。
いつも元気で、人が相手にしなくてもそこらを走り回ってるねねも、暑さにバテているのか、あまり動かずに廊下やタイルの上で大人しくしてることが多かったです。
こんだけもっさりしてたら暑いよなあ・・と思い、よし毛を刈ってやろうと思ったんですが、長毛種猫の毛は下毛が柔らかく、もつれる様に生えてて、はさみや毛梳きカッターが入らないんですね・・
どないかこないか刈ったんですが、↑のように、頭の後ろが絶壁になってしまいました(笑)
毛先もがたがたで、かなりみっともないのですが、まあ、ねねが少し涼しそうにしてたので、まあいいかと。
この毛も、秋にはすっかり元通りでしたが。
こんな猛暑のときは、スフィンクスとか、チャイニーズクレステッドドッグは涼しいのかな。
それとも、肌が直射日光を受けて暑いのかな。


P1000310.jpg


ねねを仰向けにして、上から取った写真。
こんな無防備な格好をさせても抵抗しないくせに、どうしてお前はそんなに臆病なんだろうなあ・・




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P1000128.jpg





なにも考えてないだろうに、深く思索してるように見える横顔・・



ねねが来てから一ヶ月位経った頃、一度だけ逃亡しました。
父親に「逃げるからやめろ」と言ったんですが、聞かずに抱いて外に連れ出したんですが、なんせ臆病な猫のなので、前の道路を人が通っただけでビクッとして、腕の中から逃げ出してしまいました。
その後が大変です。
名前を呼びながら近所を探し回ったけど、猫って、呼べば呼ぶほど出てこないものなんですよね・・。犬と違って。

私は、お腹がすいたら帰ってくるんじゃないかと思いましたが、その反面、まだ家に馴染んでないだろうし、もしかしたらこのまま帰ってこないかもしれないなあ・・とも覚悟しました。
それならそれで仕方ないと。

次の日、両親は、「寝られなかった・・」と沈んでました。
夜中も何度も外をうろうろして探してたようです。
徘徊老人か夢遊病者だと思われる。
そこまで精神的なダメージを受けるのか。
このまま帰ってこなかったら、ホントにぼけてしまうかもしれない・・。

幸い、次の日には見つかったんですが、「お前、二度と逃亡するなよ」と言い聞かせたのは言うまでもなく。
それから一度も逃亡はしてません。よかった・・

前飼ってたのはオス猫だったからか、何度も逃亡して困りましたが、ねねはメスだからか、窓や網戸を無理やり開けて出て行くこともないです。
窓際に座って、じっと外を見ていたりしますが、出たがることもなくなりました。
空を飛ぶすずめや、庭を横切る猫に異常に反応してることはありますが(笑)
部屋の中から、いっちょ前に「シャーッ」って威嚇してるのがおかしいです。
お前みたいにぬくぬく育ってる猫が、ノラに敵うはずないだろうが


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P1000564.JPG

鼻の周りが茶色くなってて、かわいい
泥棒ヒゲみたい。






ねねを見つけたコンビニで、捕獲する際、一回は逃げられました。
追いかけると、店の裏の大きなタンクがある横に、砂が吹き溜まってる場所があって、そこでトイレをしてました。
始めから野良の子なら、いくら砂があっても、ほんの少しだけだったし、コンクリの上じゃなく、その辺の草原(なんせ海と山がある自然に囲まれた場所です)でするんじゃないかと思うんです。
トイレする時って、とても無防備だから、危ないし。
やはり、この子は家で飼われてたんじゃないかな・・と思いながら、コンビニの人に、一応「つれて帰ります」と声を掛けてから帰りました。

なので、ねねには、トイレのしつけをする必要がありませんでした。
前の猫が使ってたトイレで、すぐにしました。
やり方は下手でしたが

地元の新聞には迷い猫や探し猫の欄があるので、ねねを探してる人が居るんじゃないかと注意してましたが、全くそんなこともなく、晴れて飼い猫になったのでした。
つれて帰ったその日から、もう情は移ってたので、手放すとなったらつらかっただろうなあ・・

数年前にも、迷い子猫を二匹預かったことがあったんですが、この子達も猫砂を入れたトイレを見せた瞬間に、ちゃんと用を足しました。
我慢してたようで、そりゃもう大量に(笑)
トイレでないと用が足せないくらい懐かせているようになのに、なぜ捨てちゃうんでしょうねえ・・・。
この子らは、本当に性格もよく、すごく賢い子で、とてもいい飼い主に貰われていきました。
一匹は死にましたが、一匹は山間の町で幸せに暮らしてます。


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P1000362.JPG

この悩みのなさそうな寝顔・・
なのに、あんなに臆病ちゃんだなんてなー。






私は、犬と猫、どちらも甲乙つけがたいほど大好きなんですが、もはやバカの域に達しているかもしれません。
確か、幼稚園の頃だったと思うんですが、私、凶暴な秋田犬に頭を噛まれ、数針縫う怪我をしてるんです。
今でも、耳の後ろに縫った傷があります。
触ろうと思って近づいていく時のことと、噛まれた後、頭を押さえて泣きながら、親がいる会社まで歩いていくところは覚えてるんですが、噛まれた瞬間のことは全く覚えていません。

だからなのか、その後も犬を全く嫌いにならなかったし、怖がることもなかったようです。
今も、犬に対して恐怖を感じることは全くない。
ある意味、アホかも知れないですね(笑)
友達は、ポメに追いかけられただけで、その後、犬嫌いになったそうなのに

けっきょく、人間の飼いかたが問題なんだな。
秋田犬は、ただでさえ頑固なのだから、飼い主がもっと愛情を持って育ててたら、あんな強暴にならなかったかも・・
秋田犬は、飼い主だけには心を開くのにね。
今では考えられませんが、その当時は犬の放し飼いが多く、この秋田犬も、鎖につながれてなかったんです。怖っ。

同じ秋田犬の「わさお」くんの、あの満面の笑みとでも言うべきいい顔を見てると、本当に人も動物も環境なんだなと思います。
あの子も、拾われて、懐くまで、なかなか大変だったそうですけどね。

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